私が生まれたのは神社のそばの神官の家だった。
小さいころから神社の森の中で遊んだ。
もちろん、近所の子供たちも当たり前のように
毎日来て遊んでいた。
神社は僕たちにとって大きな遊園地だった。
たくさんの子供たちが、学校帰りや休日には集まって
野球や虫取り、ゴムとびや鬼ごっこ、缶けりや陣地とりなど
あらゆる遊びをしていた。
大自然の中から、自然と良いこと、いけないこと、
を学んでいったんだと思う。
神社に行けば大人もいた。大人とのふれあい、
もちろん大勢の子供たちとのふれあいに中
先輩も後輩もいりまじって、いろんな人と交流できた。
その中から自然と学んでいった。
大自然の虫や鳥、川の魚や植物など
その生き様やその特徴などの中から、
生きる知恵や自然の摂理を学んでいった。
神社で一人でいても、自分で遊びを考えた。
家から持ってきたキャラクターをつかって
新たな遊びを作ってゆく。
自然の中で、植物の木の実を玉に使ったミニ鉄砲や
竹を使った大型大砲なんかも仲間と一緒に作った。
喧嘩もしたし、仲良く遊んだ。仲間がたくさんいた。
自然の中にもルールがあるように、
人間や子供たちの中にも自然なルールがあることを学んだ。
尊敬する先輩がいた。
助けたい後輩がいた。
自由と愛と夢に満ちていた。
さて、今のご時勢はどうだろう。
我々日本人は、今こそ自然に中から
学ぶことがあるのではないだろうか。